4月、新卒入社の時期(からちょっと経った後)ということで、
自分がWebエンジニアとしてどう歩んできたのか、書いてみます。
7年間あって結構長くなりそうなので区切りながらまとめていきます。 まずは新卒1年目から。未経験でWebエンジニアとして働き始めた時の話です。

1年目

新卒として僕が社会人になったのは、2012年の春でした。22歳。
4月の終わり、ちょうどこのくらいの時期から、新卒の一斉エンジニア研修という形で
思いがけずWebエンジニアの道へと一歩を踏み出すことになりました。

僕が新卒で入社した時は職種別採用という形ではなく、 総合職という形での採用を行なっており、その枠で入社をしました。
そうして入社した面々はその当時、エンジニアを志すか否かや文理の区別なく、
エンジニア研修という1ヶ月ちょっとのプログラムを経て、各部署へ配属されるというスケジュールでした。

個人的には良い制度だった思います。Web系の企業で働く以上は擦る程度でもコミュニケーションにはプラスになると思うので。

そんなこんなで始まった研修。外部の講師を呼んで、インターネットとはみたいな座学から始まり、 HTMLを経て、PHPでWebアプリケーションを作る、といった1ヶ月ちょっとを過ごしました。
個人的には大きく詰まるようなこともなく、どんどん動かせるようになって面白く感じながら取り組んでいました。

そんな研修を経て、2012年6月に新米Webエンジニアとして開発チームに配属されます(そういえばアシスタントエンジニアって肩書きでした)。
配属後、1ヶ月くらいは研修の延長でWebアプリケーションを練習として作っていました。サーバ管理台帳をWebアプリケーションとして作るような感じのものだったと思います。

エンジニアとしてはじめに関わるようになったのは、広告サービスでした。
社内向け管理画面の文言を直すとか、だいぶ簡単なところから触れさせてもらって、少しずつ責任の大きなところをやるように。 順調に始まったかのように見えましたが、悲劇が訪れます。

2ヶ月ほど経った頃、メンターだった先輩が異動することに…
社内には一応いるとはいえ、なかなかパニックでした。
というのも、その頃僕が携わっているサービスはエンジニアのリソースが他と比べて少ない状態で、増える見込みもなし。
研修含めて3ヶ月のエンジニア経験を引っさげて、最前線に立つことに。
手探りで開発をしながら、依頼に応えながら、パニックな日々でした。(バグもよく出した。。)

そんな状態でなんとかやれたのは、しっかり責任を持ってくれる上司に恵まれたことと、何よりコードを書くのが楽しかったからだと思います。
やりたいことがどうすれば実現できるのか、調べながら考えながらコードに落としていって、 実現できた時の達成感、前やった時よりももっと良い方法でできた時の喜び。
出来なかったことが出来るようになっていくことが目に見えて感じられることが刺激的でした。

技術的にはいわゆるLAMP構成のアプリケーションだったので、PHP, MySQLを中心に扱ってました。
1年目の間にはGitの導入(Subversionだった)、別アプリケーションと同環境だったサーバの移設(分からないところはインフラチームにほぼ丸投げ)、アクセス増に対応するためのRedis導入など、1年目としてはあまりやることのない経験も出来ました。

あとは開発のスケジュール調整をしたり。会議っていう場に出ることも後半は多くなりました。

そんなこんなで1年目は終わります。

1年目の学習について

Webエンジニアとしての歩み、ということで外せない学習について。

1年目のWebエンジニアとしての学習はほぼ全てが現場でした。プライベートで学ぶことはほぼなかったです。
まず目の前にあるタスクに対して、知識が不足してることが圧倒的に多く、 どうすれば実現できるのかをググって、とにかく動かしてという時間がほとんど。 知識としても体系的に学んでいくというよりは、必要になったことをその都度、身につけていきました。

今思うと、必要に駆られて学んでいくことは自分にとって、良い方法だったのかなと思います。 まっさらな初心者の状態からすると、何を学ぶと何が出来るのかがわからない状態です。
学校に通っている時に、「これが何の役に立つのかわからない!」っていうのと一緒です。 何かの役に立って初めて、「これって何でこうなるんだろう?」という知的好奇心が刺激されます。
役に立つという実感が得られると、体系的に学ぶことへの意欲が生まれ、効果的な学習になってきます。 その実感を得るために、開発案件として結果が求められ、何とかして実現しなければならない環境は有効でした。

冒頭でも書いた通り、正直なところ、1年目はプライベートでWebエンジニアとしての勉強をしよう、という気持ちはほとんどなかったです。 試みることはありましたが、Androidでアプリ作ろうと思ってJavaを触り、「よくわからん!」となってやめたくらいです。
新しいことを意欲的に学ぶための経験が不足していて、それを少しでも得るための1年だったと今は思っています。
今までの経験が活きない全く新しいことに対して、年がら年中向かっていられる人はなかなかいないと思います。少なくとも自分は違いました。
これまでに培ってきた知識や経験から自分なりに理解を出来ることがあって初めて、前向きに学んでいくことができます。

その経験や知識をより多くするために、とにかく作って動かしてみようということを意識できていたのはよかったと思います。 最初のステップとして量は大事でした。
ぶつかった壁の数、デプロイ回数、アプリケーション実行回数、ググった回数、エラーログを読んだ回数(、起こしたバグの数)…
積めば積むだけ、自分の糧になります。結果として出来ることが増えると、出来るようになりたいことが増えていきます。

なんとか色んなことをクリアしてきた経験と、なんだかんだ何とかなるという自信のようなものを得ることが出来て、 Webエンジニアとしてのスタートを切った、そんな1年でした。

2~3年目について。